オカルティックナイン(感想垂れ流し)

オカルティック·ナインを最終話まで観終えた

まず、有識者から聞いてた通り、圧倒的な情報量とスピード感だったね
特に序盤は主要人物9人のキャラと立ち位置をそれぞれ把握しなければいけなくてスゴい大変だった印象
(後半は9人のキャラがある程度まとまって動いてくれたから観てて楽だった)

でも、その分スゴく見応えがあったしそのスピード感ならではのドキドキや緊張感が感じられてめちゃくちゃおもろかった

ただ正直、最終話はそのスピード感が裏目に出てたように感じる
めちゃくちゃ面白いクライマックスだっただけに、もうちょっと尺を取ってゆっくりやってほしかったな
明らかに尺不足で無理やり1話に詰め込みましたって感じがスゴかった
マジで冗談抜きで、最終話に詰め込んだ内容だけでアニメ2話くらい作れたでしょ……

まぁ、あとスピード感が裏目に出てたと思う点としては、主人公である我聞悠太の心情に寄り添う余裕がなかったことかな
今まで何度も何度も自己否定を繰り返し続けた我聞が『自分にしかできないことを成し遂げるため』『ヒーローになるため』に自分の死を覚悟でオッドアイの破壊に臨むっていう構図はスゴく感動したけど、展開が早すぎるせいで我聞に感情移入する余裕がほとんど無かったのが残念だった

あと、ほんっっとに思うのは明らかに回収してない伏線が多すぎること
まぁ、『ゲームで完全版出します!』っていう触れ込みがあった前提ならしょうがないのかもしれないけど、流石にここまで消化不良感残るのはアニメ作品としてどうなの?って思っちゃう

てか、
『西園梨々花は結局何者なの?』

『鬼崎あすなのサイコメトリー能力の代償って結局何なの?
てか、そもそも過去に森塚と何があったの?』

『森塚は結局どこの組織のエージェントなの?
序盤ずっと電話してたのは誰?』

『結局アルビノの少年は何であんなにコトリバコに固執してたの?』

これに関してはただのサイコパスってことで良いのかもしれんけど


とか、伏線以前に「明らかに回収しなくちゃいけないはずなのに最後まで放っておかれた謎」が色々あるのがマジでヤバい

てか、そもそも紅ノ亞里亞&日下部吉柳のコンビ、あんだけ序盤に設定語りしといて最後まで一切メインストーリーに関わってこなかったじゃんね
正直アニメだけだとあいつらがいる意味ほぼほぼ感じられなかった

マジでゲームの共通ルートが終わった段階で完全に放置された感じだよね、これ
全然キャラの掘り下げがなされてない
多少されたキャラもいるけどスッゴい中途半端なところで止まってて気持ち悪い



と、まぁ散々ボロクソに言ったけど、正直な所、扱ってる題材は目から鱗が落ちるくらい奇抜で面白かった
キャラの魅力とか話の展開とかそういうの完全に抜きにして根幹の設定だけに目を向けた場合、もしかしたら個人的にはカオスチャイルドより面白かったかもしれない

だからなおさら、完全版をゲームでやりたい!
マジで各キャラの掘り下げを見てさらなる魅力に気づきたいし、もっといろんな世界線のルートを見たい!
てか、アニメで完全に放り投げて終わった諸々の謎の答えを知りたい!!

てかてか、何ならガモタンが最後に生き返らずに終わったの俺は納得してないからね?

逆に何で生き返ってないの?
アヴェリーヌとりょーたすが背中を押してくれたのに、完全に間に合ってたのに、何で最後の最後で生き返ってないの?
なんか生き返れない理由あった?

そこら辺の理由も知りたいから早く完全版のゲーム出してくれ

以上

俺ガイル感想垂れ流し(Twitter)

(ただのツイートまとめなので前後の文章の繋ぎはガバです)

俺ガイル3期まで全部観終わった
別に嫌いな作品ではないけど終わり方はもうちょっと重苦しくあってほしかったなっていう個人の感想

いや、ハッピーエンドであることは全然嬉しいんだけど、2期·3期かけてあれだけ色々重苦しく考えてきたのに最後そんな簡単に終わらせちゃってええんかって気持ちにはなった

「奉仕部3人が目指した『本物』の関係って何だ?」っていう問に対して平塚静が示したあの答えは全く間違ってないしその通りだと思う
その答えのおかげで、結果として奉仕部の関係が終わらず全てが丸く収まったわけだしね

でも何かただの思考停止にも見えてしまったのよ

いや、もちろん最適解ではあると思うんだけど、アニメ1クール分の尺を使ってまで頭を悩ませた問題なんだから、それが視聴者が納得できるようなものでなかったとしても『本物の関係とはこういうものだ』っていう答えをしっかり言語化して打ち出してほしかったって気持ちがどこかにある

だってそうじゃなきゃ八幡が涙ながらに「『本物』が欲しい」って訴えたことも、雪ノ下陽乃が自分が20年間手にできなかった『本物』を奉仕部に求め続けてたことも、全部無駄になるような気がするから





でも、ちょっと思ったんだけど、雪ノ下陽乃は最後まで『本物』の存在に懐疑的だったんだよね
「『本物』が存在するとは思えないけどもし存在するなら見せてほしい」っていうスタンスだった
ちょっと錯覚してたけど、奉仕部と敵対関係にあった雪ノ下陽乃ですら『本物』を言語化できてないんだよな

だから結局の所、簡単に言語化できるような『本物』の関係なんて存在しないし、雪ノ下陽乃がそれをずっと奉仕部に求め続けてたこと自体がそもそも間違いだったっていうことなんだろうか


『本物』の関係を見つけなければならない
『偽物』の関係を終わらせるべき
『自分らしい自分』にならなければいけない
共依存』は良くないから自立しなければならない

そんな問題に振り回されて、答えを見つけるために四苦八苦して、一時は奉仕部の関係を終わらせることが最適解なんだって結論になったけど

結局は平塚静が最後に示した答えによって『幸せ』を勝ち取ることができた

言語化できる『本物』なんて見つからなかったし
雪ノ下雪乃比企谷八幡に頼ることをやめられなかったけど、それでも全員が心の底から『楽しい』と思える幸せな関係を手に入れられた

この結末が初めから作者の目指した『俺ガイル』の到達点だとしたら、正直舌を巻くしかない

俺はてっきり「その先にどんなに悲しい結末が待っていたとしても、ラブコメにありがちなワチャワチャした共依存の関係を抜け出して『本物』の関係を掴み取る物語」っていうのが俺ガイルの主題だとばかり思ってたから、まさにしてやられたっていう気分

俺ガイルってのは「『答えが存在しない問に対して明確な答えを得ようと四苦八苦する』、そんな思春期の高校生たちの苦悩やそれに伴って変化する複雑な人間模様や恋愛関係を描いた、真の青春ラブコメ」だったんやな

深い


まぁ、つまるところ雪ノ下陽乃は奉仕部に越えるべき壁を提示し続けてた存在ってわけじゃなくて、八幡と同じ目線でただただ『本物』を追い求め続けてた1人の女性だったんやな

うわぁ、これはメインヒロインですね
間違いない…
(雪ノ下雪乃って誰だよ)

数年後、八幡の成人式が終わった後に陽乃と八幡が2人だけで飲みに行って「やっぱり私たち酔えないね」って笑いながらしっとりお酒飲むSSが読みたい


(何か書きたいこと見つかったら追記します)